m17n ライブラリ 1.8.4
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フレーム とはグラフィックデバイスに対応するオブジェクトである. [詳解]
関数 | |
MFrame * | mframe (MPlist *plist) |
新しいフレームを作る. | |
void * | mframe_get_prop (MFrame *frame, MSymbol key) |
変数 | |
MFrame * | mframe_default |
デフォルトのフレーム. | |
変数: フレームパラメータ用キー | |
フレームを生成する際のパラメータに用いるシンボル。詳しくは関数 mframe() の説明参照。 Mdevice、 Mdisplay、 Mscreen、 Mdrawable、 Mdepth、 Mcolormap はフレームプロパティのキーでもある。 | |
MSymbol | Mdevice |
MSymbol | Mdisplay |
MSymbol | Mscreen |
MSymbol | Mdrawable |
MSymbol | Mdepth |
MSymbol | Mcolormap |
MSymbol | Mwidget |
MSymbol | Mgd |
変数: フレームプロパティのキー | |
関数 mframe_get_prop() の引数に用いられるシンボル。 | |
MSymbol | Mfont |
MSymbol | Mfont_width |
MSymbol | Mfont_ascent |
MSymbol | Mfont_descent |
フレーム とはグラフィックデバイスに対応するオブジェクトである.
フレーム とは MFrame 型のオブジェクトであり、個々の表示/入力デバイスの情報を格納するために用いられる。 ほとんどすべての m17n GUI関数は、引数としてフレームへのポインタを要求する。
新しいフレームを作る.
関数 mframe() は plist 中のパラメータを持つ新しいフレームを作る。 plist は NULL
でも良い。
plist に現われるキーのうちどれが認識されるかはウィンドウシステムに依存する。
以下のキーは常に認識される。
Mdevice. 値は Mx, Mgd, Mnil のいずれかでなくてはならない。
値が Mx ならば、新しいフレームは X ウィンドウシステム用である。 このフレームと共に指定された引数 MDrawWindow は、 Window
型でなくてはならない。フレームは読み書きともに可能であり、すべてのGUI 関数が使用できる。
値が Mgd ならば、新しいフレームは GD ライブラリのイメージオブジェクト用である。このフレームと共に指定された引数 MDrawWindow は、 gdImagePtr
型でなくてはならない。フレームは書き出し専用であり、 minput_ で始まる名前の関数は使用できない。
値が Mnil ならば、新しいフレームは, null デバイス用である。このフレームは読み書きできないので、引数 MDrawWindow を必要とするmdraw_ で始まる名前の関数や、minput_ で始まる名前の関数は使用できない。
Mface. 値は MFace へのポインタでなくてはならない。
この値はフレームのデフォルトのフェースとして用いられる。
これらのキーに加え、Mdevice のキーが Mx である場合に限り以下のキーも認識される。以下のキーはルートウィンドウと、フレームで利用できる drawable の深さを指定する。
Mdrawable. 値は Drawable
型でなくてはならない。
キー Mdisplay を持つパラメータも指定されている必要がある。 生成されたフレームは、指定されたディスプレイ上の指定された drawable と同じルートウィンドウと深さを持つ drawable に用いられる。
このパラメータがある場合には、Mscreen をキーとするパラメータは無視される。
Mwidget. 値は Widget
型でなくてはならない。
生成されたフレームは、指定したウィジェットと同じルートウィンドウと深さを持つ drawable に用いられる。
キー Mface を持つパラメータがなければ、デフォルトのフェースはこの ウィジェットのリソースから作られる。
このパラメータがある場合には、Mdisplay, Mscreen, Mdrawable, Mdepth をキーとするパラメータは無視される。
Mdepth. 値は unsigned
型でなくてはならない。
生成されたフレームは、指定した深さの drawable に用いられる。
Mscreen. 値は (Screen *)
型でなくてはならない。
生成したフレームは、指定したスクリーンと同じルートウィンドウを持ち、スクリーンのデフォルトの深さと同じ深さを持つ drawable に用いられる。
このパラメータがある場合には、Mdisplay をキーとするパラメータは無視される。
Mdisplay. 値は (Display *)
型でなくてはならない。
生成されたフレームは、指定したディスプレイのデフォルトスクリーンと同じルートウィンドウと同じ深さを持つdrawables に用いられる。
Mcolormap. 値は (Colormap)
型でなくてはならない。
生成されたフレームは、指定したカラーマップを使用する。
Mfont. 値は、::Mx, Mfreetype, Mxft のいずれか。
生成されたフレームは指定したフォントバックエンドを使用する。値が Mx であれば X のコアフォント、::Mfreetype であれば FreeType でサポートされているローカルフォント、::Mxft であれば Xft ライブラリ経由で用いるローカルフォントを使用する。 複数のフォントバックエンドを使用したい場合には、このパラメータを複数回、異なる値で指定することができる。 指定したバックエンドがサポートされていないデバイスでは、このパラメータは無視される。
このパラメータが無い場合には、デバイスでサポートされているすべてのフォントバックエンドを利用する。
NULL
を返す。 void * mframe_get_prop | ( | MFrame * | frame, |
MSymbol | key | ||
) |
@brief フレームのプロパティの値を返す. 関数 mframe_get_prop() はフレーム @b frame のキー @b key を持つプロパティの値を返す。有効なキーとその値は以下の通り。
キー 値の型 値の意味 --- ------------- ---------------- Mface MFace * デフォルトのフェース Mfont MFont * デフォルトのフォント Mfont_width int デフォルトのフォントの幅 Mfont_ascent int デフォルトのフォントの ascent Mfont_descent int デフォルトのフォントの descent
m17n-X ライブラリでは、以下のキーも使用できる。
キー 値の型 値の意味 --- ------------- ---------------- Mdisplay Display * フレームと関連付けられたディスプレイ Mscreen int フレームと関連付けられたスクリーン のスクリーンナンバ Mcolormap Colormap フレームのカラーマップ Mdepth unsigned フレームの深さ
MSymbol Mdevice |
MSymbol Mdisplay |
MSymbol Mscreen |
MSymbol Mdrawable |
MSymbol Mdepth |
MSymbol Mcolormap |
MSymbol Mwidget |
MSymbol Mgd |
MSymbol Mfont |
MSymbol Mfont_width |
MSymbol Mfont_ascent |
MSymbol Mfont_descent |
MFrame* mframe_default |
デフォルトのフレーム.
外部変数 mframe_default は、デフォルトのフレームへのポインタを持つ。 デフォルトのフレームは、最初に mframe() が呼び出されたときに作られる。